1月12日(木) 2006年への思い

あけまして おめでとうございます。

随分ご無沙汰してしまいましたが、皆さまお元気ですか?
今年は随分、厳しい冬になりましたね。日本・世界各地の皆さまがお元気で過ごされているか、とても心配しています。

私は昨年、肉体的には大変元気に過ごす事が出来ました。皆さまの温かい言葉のおかげで、一つひとつの舞台を大切に踊れたと思います。初めて踊る役にも恵まれましたし、大好きな役をさらに深めていく機会も与えられました。そして人との出会い!昨年は度々、年上の方とお目にかかる機会がありました。美しい敬語をあまりにも知らない自分を恥じましたが、そんな私にも、とても楽しい時間を過ごさせて下さる先輩方に、大きな優しさと信頼を覚えました。私を支えて下さっている皆様、本当にありがとうございました。

そして精神的には…。後輩達との関わり方に迷い、言葉探しに時間を費やし、傷つき…たくさん悩みました。9月以降、なかなかMAILが書けなかったのも、それが理由でした。
言葉を尽くせば分かってもらえる、相手を思う気持ちがあれば必ず伝わる…。そう信じていたし、バレエ団の舞台を観に来て下さる方々に最高のものをお見せしたい…。その一点で、ただがむしゃらでした。
でも、人の心に私の真意が届くかどうかは、私には計り知れない。言うだけなら簡単だけど、伝わったかどうかは、すぐに結果が出る訳ではないんですよね。パ(動き)に関してではなく、マナーの向上のために注意した事(生活態度は、必ず舞台にも現れるものなので)も、「幸江さんに、何でそこまで言われなきゃならないんだ」と反論され、しばらく立ち直れなかった。でも、注意して良かったと胸は張れる。「幸江さんのそういうところがスゴイと思う」と、応援してくれる後輩も何人か居たから救われました。
自分の立場をわきまえ、大切な東京バレエ団の大切な作品を、大好きな後輩達に伝える。このことの難しさは、正に「壁」でした。それを、ずっと続けてこられた溝下司朗先生の偉大さには、今さらながら敬服する思いです。

自分に出来る事の小ささは分かってる。人の心を動かせるような人間でないことも。
ただ、見て見ぬふりが、どうしても、どうしても出来ない。それが出来たらどんなにラクか…。何度「自分さえきちんと踊ればいい」と思おうとしたか!

でもやっと、その迷いから脱しようとしています。「多分こっち…」という出口が見えてるだけだけど。それは先ず反省。やはりがむしゃら過ぎた気がした。物事を伝えるのは言葉だけじゃない。そして、やはり心をこちらに向けてくれる人に、愛をもって接していこうと思う。心を閉ざし、反論してくる人間の顔を無理やりこちらに向けても、何も伝わらない。でもいつか、「幸江さん、何か言ってるぞ?」と、その心を向けてくれた時は、ギューっと抱きしめる思いで、笑顔で迎えよう。そんな立派なこと、出来るかどうか分からないけど、今はそうしたいと思ってる。

あ〜、私やっぱり東京バレエ団が好き。ここに30年居て、本心からそう思う。
これまで踊らせていただいた沢山の役、(現在は)私にしか踊れない、オリジナルキャストの役、「この人のこの踊りが好き!」と思えるプロフェッショナルな仲間達。小生意気だけど(!)輝く宝を沢山秘めてる後輩達。
そして!いつまでもパワフルで厳しいけれど、実は我々ダンサーの事を大好きでいて下さる佐々木団長。この場を借りて、お礼を申し上げます。

今年は、2月・マラーホフ版『眠れる森の美女』。3月・ユカリューシャU『ジゼル』。4月・『ベジャール・ディアギレフプログラム』。5月・ドイツ&デンマークへの海外公演。そして後半は、世界バレエフェスティバル全幕プログラム(『ドン・キホーテ』『白鳥の湖』『ジゼル』)。『ドナウの娘』。ベジャール版『くるみ割り人形』と、沢山の舞台で皆さまにお目にかかれます。

2006年はゆったりと構え、私を許して下さっている沢山の先輩方のように、私も後輩達と関わっていこう(やっぱり、後輩は可愛いもん♪)。そして、私生活では大切な人と、たくさん冗談を言って笑い合い、支え合っていこう。そして家族や友人、知人の皆さまの存在に感謝し、一人でも多くの方と連絡をとっていこう。
そして何と言っても!ここに遊びに来て下さる皆さまと、今年も色んな分野の話しをしながら、仲良く楽しく、体温の伝わるようなHPにしていこうと思っています。

(注・バレエ団では)自分にも他人にも厳しいわたくしですが… (ーー;)バレエダンデハ?
               本年もよろしくお願い申し上げます m(_ _)m

最後になりましたが、今年も皆さまが健康に恵まれ、実り多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

楽屋口やロビーなどでお見かけの際は、是非一声かけて下さいね!お話ししましょう♪

                                      幸江より