4月5日(火) マチュー日記

また、随分とご無沙汰してしまいました。
アッと言う間に、またまた4月ですね!このHPを開設してから3年が経ちました。閉鎖するか続行できるのか…私の一存では決められなかったので、力を貸して下さった方々には、本当に感謝しています。今月末のリニューアルに向けて、新・管理人さんと共に頑張っていますので、待っていて下さいね!
では、時間を戻して、マチューとの『ラ・シルフィード』の話を。
2月、パリ・オペラ座の新エトワール、マチュー・ガニオさんをゲストに迎えた『ラ・シルフィード』の公演がありました。マニュエル・ルグリさんも来日し、マチューをはじめ、東京バレエ団のソリスト陣の指導もして下さいました。作品を隅々まで理解していらっしゃる方に指導してもらえたのは本当に幸せなこと!ずっと教えていてもらいたかった。
舞台をご覧になった方は分かると思いますが、マチューはとっても美しいダンサーです。素顔も可愛らしく、にっこり笑うと女の子みたいにキュート♪。性格も明るく素直で、一緒に踊っていて本当に気分が良かった。リハーサルではルグリの要求に精一杯応えようと努力し、パートナーの私達にも気を配る。プレッシャーもあったと思うけど、本番前もナーバスになること無く、笑顔で「頑張ろうね!」と声を掛け合えたし。本番中も、最後のジェイムズのヴァリエーションが終わると「あとちょっとだね!」と安心したような笑顔で話し掛けてくる。きっと他の団員達もみんな、気持ち良く仕事が出来たと感じていると思います。

私が演じたのは、そのマチュー扮するジェイムズの許婚エフィー。エフィーと言えば、これまで1stキャストとして踊られてきた、先輩の佐野志織さんの踊りが大好きでした。控え目だけど彼を信じる芯の強さがあって、細かいパ(動き)の足さばきは完璧。いじらしくてかわいそうな…理想のエフィーでした。私はといえば…ご存知の通り、姉さんキャラ(キャラなのか?)で悪魔(カラボス)や悪霊(ミルタ)といった、濃いキャラクターのものを演じる事が多い。これまでも2ndキャストとして踊ってきましたが、改めてエフィーのキャスティングが発表された時、「幸江ちゃん!やっと舞台で笑えるね♪」と仲間に祝ってもらうほど、最近の私には意外な役どころでした。役作りについて、あれこれと考えるのが大好きな私も、始めはちょっと逃げ腰だったな。マチューとの年齢差を思うとさらにね^^;
マチューが来日するまで、役作りが出来ていなかったと言ってもいい程で、さすがに焦りました。でも彼の目を見てリハーサルするにつれ、結婚式の朝を迎えた神聖な気持ちや、周りに対してちょっとかしこまった態度をとってしまう乙女心…愛する人の妻になることへの喜びが、どんどん湧き出てきたのです。本当に、一気にそういう気持ちになっていきました。でもこうなるには、一つの原因があったんです。
それはレッスンの時、マチューが偶然私の隣のバーについたんです。毎朝ちょっとした会話をし、並んでレッスンするうちに彼の呼吸や踊りの間を感じる事が出来ました。そしてそれは自分のそれと近いものがあったのです。それに加えて彼の人懐っこい性格。劇場入りしてからは、勝手に私だけ恋人気分になっていたかも〜♪(*^^*)
でも、こういう勘違い(?!)思い込みって大事なのよ!(`ヘ´)
だから本番の舞台では、力まずに自然とエフィーになれた気がします。“井脇・エフィー・幸江”だったかな。終演後、ファンの方々にも「可愛い役も合いますね」「マチューと同世代に見えましたよ」と、意外だった声が沢山ありました。それを聞いて少々ホッとしました。でもこうして、様々なキャラクターを演じる機会に恵まれて、私はとても幸せです!ありがとう♪

最終日、幕が下りた舞台の上で彼らを労っていると、突然マチューが「今カメラ取ってくるから、着替えないで待ってて!」と、友佳理ちゃんと私に言い残して、楽屋へと走っていきました。ゲストの方から写真を頼まれるなんて初めて!(笑)
また一緒に仕事がしたいなと思った矢先に、8月の『眠れる森の美女』で共演する事が決まりました。今度はルグリさんとも舞台に立てます。今からとても楽しみ!初主演する我が東京バレエ団の新プリマ・小出領子ちゃんと、上野水香ちゃん。素晴らしいパートナーと、良い意味でドキドキするような舞台を作ってね♪

…『真夏の夜の夢』についてはまた後日。。。