7月22日(木) 倭(YAMATO)日記ただいま!お陰さまで、先週無事 帰国しました。 YAMATOの方たちとは、始めから不思議な縁がありました。グラーツのガラ公演での共演を始まりとして、様々な偶然が重なったんです。ガラ公演の時は、お互いに日本人と言う事で何気なく挨拶を交わし、当り障りの無い会話をしただけでしたが、15日後のシュツットガルトでの公演日が重なっていると聞いて驚きました。その時には「会えたらいいですね」という程度でしたが、次第に「会いたいですね」に変わっていきました。 「YAMATO」の初日、我々はリハーサルだけだったので、早速仲間6人で聴きに行きました。演奏会場はほぼ満席。観客は我々黒髪の日本人が浮くほど現地の方たちばかりで、始まる前から「日本の団体の公演に、これだけの外国人が集まるって、何だか嬉しいね」と誇らしく思えたほどでした。演奏が始まると、観客も相当なノリの良さで、口笛を吹いたり笑ったり、すごい反応の良さでした。それもそのはず、YAMATOの舞台は本当に楽しくて、客席とのコミュニケーションはもちろん、見せ方が上手い。手拍子で観客も参加したり、奏者たちの冗談は言葉が無くても通じる万国共通のジョーク。なかなかのパフォーマンスでした。でも私が好きだったのは、暗転中の人の動き方。客席に姿は見えなくても、シルエットのように浮かぶ奏者の出入りを、わざと立ち位置の反対側の袖幕から登場させ、舞台上で交差してから太鼓の前に座ったり。暗転の中を静々と歩く奏者の横顔が凛と美しく見え、陰の部分も大切にする日本らしい繊細さがとても素敵でした。演奏も和太鼓だけでなく、三味線、琴、笛、歌など多彩。約10名が入れ替わり立ち代り、またソロを演奏したりと、全く飽きる隙を与えません。太鼓だけにスポットライトを当て、奏者の横顔がぼんやりと浮かぶ中での太鼓の音色は、特に艶があるように聴こえました。更に舞台奥に向かって太鼓を叩く奏者の後姿にはすっかり魅了されました。当たり前だけど、ダンサーの体とは違った筋肉のつき方、動きはとても新鮮です。。 終演後は、席で待つように言われていたので、静まり返った客席に居ると、しばらくして舞台上からYAMATOのメンバーが出てきました。先ずは代表者の小川正晃さん。彼は私と同じ1967年産まれ。年齢が同じというだけで親近感が湧きます。メンバーみんなが集まったところで記念撮影。この写真はYAMATOのHP(http://www.wadaiko-yamato.com/)のツアーリポートのところにアップされていますので、是非見てみて下さいね♪ ここでちょっと年齢の話しになりますが、ミラノでも同い年のスタッフ達と話す機会がありました。中には20歳の頃からの仲間で、互いに夢を語った同志も居ます。公演のある時にしか会わないけど、スタッフって出演者をすごく客観的に見ていて…怖い(笑)。ずっと昔から私を見てきてくれて、弱ってる時には「もっと頑張れ!」と直接的ではないけれど、励ましてくれた事もありました。楽屋で会った時の顔を見ると、大体の精神状態が分かるんだって。確かに精神的に弱ってる時、楽屋では仲間に悟られないように振舞うし、舞台上ではもちろんそんな事見せられない。けど、舞台袖で準備をしている時やレッスンの合い間のフッと気が緩んだ時の表情など、スタッフにはしっかり見られているんですよね。ダンサーとスタッフは同じ舞台を作る仲間なのに、関わろうとしないと意外とコミュニケーションを取ることが少ないから、これを機になるべく会話をしていこうよ!と話し合いました。 とうとうYAMATOの皆さんにはバレエ団の本番は観てもらえなかったけど(お1人には観てもらえましたが)いつかまたきっと会えるはず。。。なんて思っていたら、最後の偶然勃発!(大袈裟^^;)我々の最終公演日の昼間、私は日本の友人達へのお土産を探しに街をウロウロしていました。すると、YAMATOの若い奏者の方たち数名とバッタリ!「あ……」重なりすぎる偶然に、私は閉口。こうなったらバレエ団の打ち上げに来てもらおう!と、その場でお誘いし、終演後は合同打ち上げになりました。YAMATOの公演はまだ2日残っていたけど、劇場近くの屋台の集まりのようなところまで来てもらって、打ち上げ&親睦会。途中、バレエダンサー対太鼓奏者の腕相撲大会がありました。4〜5組やったかな?で、どっちが勝ったと思いますか?ナント意外とバレエダンサーが勝つ方が多かったんです。すると、「幸江ちゃんを持ち上げて鍛えてたお陰ですぅ〜!」と、一緒に“バルナ”を踊ったカズくんが言っていました。「重くて悪かったねぇ(▼へ▼メ)」と切り替えしたけどねっ(笑) 名残惜しく、話は尽きませんでしたが、こうしてシュツットガルト最後の夜も更けていきました。公演の方は『春の祭典』『火の鳥』『ボレロ』どの作品も、それぞれが燃え尽きるように踊りました。私の宝物『春の祭典』。次はいつ踊れるのか分からないけど、いつまでも風化することなく、この想いを心に留めておこうと思います。 私は今、すごく充実している。人と関わるのが、実は苦手な方だったけど、「友達って大事。人って素敵!」って今は素直に言えます。日本にも私を心から応援してくれる人たちが沢山居ます。人の心を大切にして常に感謝し、これからも精一杯生きたいな。 マサさんをはじめ、YAMATOのみなさん。8月まで公演は続くそうですが、くれぐれも体に気を付けて。世界中に日本の強さと静けさ、そして美しさを振りまいてきて下さい。私はあなた方の友人として、心から公演の成功と無事に帰国する事を祈り、待っています。 |
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