8月15日(金) 第10回『世界バレエフェスティバル』

3年に1度の世界バレエフェスティバル、終わってしまいました…寂しい!
約3週間に渡って繰り広げられた、世界のトップダンサー達が集うこのフェスティバルは、観る側にとっても、出演する側にとっても特別な重さのあるものだったと思います。ダンサーはもちろんですが、舞台を支えてこられたスタッフの皆様も、本当にお疲れ様でした♪

私は14日のガラ公演を観に行きました。まだまだ観ていたいと思った。3週間もの間、ベストコンディションを保ち、数分間の出番の中で魂を込めて踊るには、大変な集中力が必要だったと思います。それでもカリカリする事なく、和やかな雰囲気で舞台に挑めると言うのはさすがだと思いました。
『マーラー交響曲第3番』(振付:ジョン・ノイマイヤー)を踊ったアッツォーニとリアブコは、互いの力を体に伝え合って、難しいバランスやリフトもとても伸びやか。スムーズな流れがとても美しかった。私も今度『ギリシャの踊り』のハサピコを踊るときは、そんな風に踊れたら良いなと思いながら観ていました。アッツォーニは、オマケのパフォーマンスでメルセデス(ジョゼ)に巨大なタンバリンで頭から打ちぬかれていた闘牛士を演じていたけど、普段もかなりキュートな面のある女の子。これからも色んな作品を演じて幅を広げ、楽しませてもらいたいダンサーです。
『太陽に降り注ぐ雪のように』(振付:ローランド・ダレシオ)のアマトリアンとフォーゲルは、ユニークな動きを無表情で踊りぬいていたのが興味深かった。観客から笑いを取ろうとすると、ついつい顔(表情)で表現してしまいがちだけど、彼等は終始普通の顔で、間と動きだけで客席を楽しませる事が出来た。それって、意外と難しいんじゃないかな?
『ドリーブ組曲』のアニエスとジョゼ。あの衣装、素敵だったと思いませんか?アニエスがデザインしたものだと聞いたのだけれど、スゴイな〜!でも、アニエスの発熱により、アダージォのみで残念だったけど、彼女本人が一番悔しい思いをしたと思う。ジョゼが振付けたというのも興味深いし、いつか、必ずまた踊ってね!アニエス、お大事に。。。
『黒鳥のパ・ド・ドゥ』のステパネンコは本当にイヤミの無いチャーミングな女性。言葉が分かれば、お友達になりたいな!頭につけた大きな羽は、彼女しか似合わないんだろうな〜。
『アパルトマン』でマッツ・エックの世界を見せてくれたギエムとリッシュ。振りに没頭して表現する事の力強さを思い知らされました。。。ギエムは、どこまで大きくなるんだろう?『ボレロ』で会うのが楽しみです。
全ての作品についてお話しすると、夜があけそうなのでこの辺にしますが、本当にどの作品にもそれぞれに魅力があって、素敵だったと思います。皆様はどんな作品に興味を持ちましたか?感じ方は人それぞれでしょう。でもきっと心に残る舞台であったと思います。

今年はオマケもかなりハジケていて、爆笑でしたね。「“本物”の『ドン・キホーテ』を見せると、宇宙からやってきたバレエ団」という設定で、スペインの街の場面を軸にして見せる魅せる!ダンサーは皆、東京バレエ団のビデオを見て振りを覚えたそうで、衣装も装置もほとんどがバレエ団のを使用。衣装・メイクのスタッフは「本編よりも、そっちの準備の方に時間が取られたわ!」と、楽しそうに笑っていました。男性楽屋の前にはスカートの衣装が並び、男性ダンサーが真面目な面持ちでポアントにひもを縫い付けている姿は…声がかけられないほど真剣そのもの。。。そして舞台上に現れた皆の生き生きとしている事!ポアントで踊る男性陣のあまりの勢いに、「どうか、捻挫しませんように…」と祈るような思いでした。
最後の“手拭い投げ”ではマラーホフがオーケストラピットの淵に上っていましたが、良い子は真似しないように!(笑)

怪我を克服して舞台に上がる時、不調を押して踊らなければならない時、舞台に上がるまでには色んな事があるけれど、客席からの拍手をエネルギーに変えて、皆素晴らしい舞台を見せてくれたと思います。世界のダンサー達の素晴らしさに触れ、マラーホフやフェリと共演し、今年の夏は実り多い季節になりました。
次に皆様と舞台でお会いするのは11月の「ギエム+バレンボイム奇跡の響演!」になると思いますが、それまでの間、皆様お元気で!

次回、第11回の世界バレエフェスティバルは、3年後か〜。お互い、何してるだろうね??