10月21日(月) 創作『SHINE』

このところ、雨が続き寒く感じるようになりましたね。みなさん、風邪なんかひいてませんか?

20日の日曜日、私の創作作品…処女作って言うのかな?『SHINE』の本番がありました。
創作過程でも、何度も日記に書こうと思うような出来事や感じる事があったんだけど、時間的に余裕がなく、事後報告だけどお許しを…。

『SHINE』という題は、作品の内容とは直接関連は無かったんだけど、ちょっとした意味がありました。作品を踊ってくれたのは私が普段教えに行っている“Studio Radieux”(“ラデュ”フランス語で「輝き」を意味するそうです)という名前のバレエ教室の生徒さん達で、お手伝いをさせて頂いてもう10年ほど経ちます。そのスタジオの名前“Radieux”から取って「輝き=SHINE」と言うシンプルな思いつきと、生徒達が初めてトゥシューズを脱いで、今までに踊った事の無いような、新しい分野に触れさせてあげたい、新しい光を射してあげたいと言う想いから「光=SHINE」。そして個人的に、ちょっとした思い出の言葉だったから…。

作品は3部構成で、私の好きなギターの音楽を探して使いました。ギターが好きになったのは、B'zの楽曲を聞くようになって、♪キュイ〜〜ンって音がなると興奮するし、しっとりしたアコースティック・ギターの音も、泣けてきそうになるほど心に響いてた。曲選びに悩んでいた時に、竜(高橋竜太)が「自分が聴いてて好きな曲を選んでも、聴きたくなくなるほど悩む事もありますよ」って言ってたから、好きでもない曲でやったら、ノイローゼになっちゃうな…と思ったので、ここは思い切って、“何度聴いても飽きない曲”を第一条件で選びました。結局、只の一度も聴きたくなくなるような事もなく、楽しく作業が出来たと思う。助言をくれた竜、ありがとう。

1曲目は、レイ・サンドバルさんの『MI OFRENDA』というアルバムの中の“A Todo,CONTEMPLACION”アコースティック・ギターのリズムの早い曲。
2曲目は何年前だろう?テレビドラマ『WITH LOVE』の中で使われていた岩代太郎さんの作曲した“ONCE IN A BULE MOON”しっとりした音楽。
そして最後は、今年2月に発売されたB'zのギターリスト松本孝弘さんのソロアルバム『華』からTAK(松本さん)とGLAYのギタリストTAKUROさんの合作(?)による“ENGAGED”…トータルで14分になりました。

どんな作品だったのかは、いつか再演する事があれば、今度こそココで告知させて頂きます。今回はとにかく初めての事だったので、どんな作品になるか想像もつかず、人を呼ぶなんてとんでもない!!!と思っていたから内密に事を運んでいたので…(笑)でも、もしかしたら、この先機会があれば、HP上でチラっとお見せ出来るかも知れません。

私は以前にも書いたけどベジャールさん、ノイマイヤーさん、キリアンさんといった大変に優れた振付家の方々の作品を踊って来れたし、子供の頃に発表会に出た経験も無いから、自分が作品を作りたいとか、子供に振付けてみたいとは、一瞬たりとも感じた事がありませんでした。今は、無事本番が終わってホッとしているというのが一番で、寂しさはあるけれど「またやってみたい」とは、正直思っていないんです。「またやりたくなるって!」と周りからは言われているけど、ん〜どうだろう…。
でも、創作活動は多方面で勉強になった。やはり、知らなかった世界に触れるってすごく面白い。振りを考えている内は音楽や動きについて悩んだけど、本番が近づくにつれ、衣装や照明、音響、周りの方々との共同作業も、今までは踊る側だったから、与えられたものを探求し、表現する方だったけど、今回はプロデュースする側。普段気が付きもしない事に気を配り、踊っていたので使わない用語に出会い…と、てんてこ舞い。普段はダンサーとして本番前日から当日が精神的にも肉体的にもとても大変だけど、今回は前日くらいから、作品はもう“生徒達のもの”という気がして私の手を離れたような、気楽ささえ感じていた。(本番4日前に全て完成するというスリルを押し付けてたのに、ごめんね?)でもこれっていつもノイマイヤーさんやキリアンさんが言う「これでもうこの作品は君達のものだよ」っていう、アレかな?と思った。レベルは違っても、その辺に共通点があるような気がして、少しばかり嬉しかったりもしました。。。単純だね。

書きたい事があり過ぎて頭の中がまとまらないんだけど、作品を作っていく上で一つ気を付けていた事があったので、その話しをしようかな。
私は普段のレッスンでは、厳しい教師の部類に入ると思う。やる気の無い子には「だらだらするのなら、帰りなさい」と言うし、自分に甘えて稽古場の空気を乱すような子が出ないように、気を遣っている。「幸江先生のレッスンは緊張する」って言われる事もしばしばだけど、本当は緊張じゃなくて集中して欲しいんだけどね…。でも努力家で頑張っている生徒には上手下手関係なく誉めてあげています。
今回出演してくれた7名はみんな私が教えている生徒達。16歳〜社会人までの踊れる7人だった。レッスンの時は厳しくても、振り付けをするとなると、先生と教師ではなく、振付家をダンサーなんだと、バレエ団の仕事ではそこに喜びを感じていたから、私も今回生徒達とは、人間同士で付き合いたいと思っていた。勿論、生徒達にとっては“幸江先生”に変わりは無いだろうけど…。だから普段の私と違って和気あいあいとした雰囲気の中でのリハーサルに、生徒達は拍子抜けしたらしく「もっと泣いたり厳しいのかと思ってたけど、すごく楽しかった」と感想が…。前回の日記にも書いたけれど、生徒達の協力が本当に大きくて、終わって感じたのは、「みんなで作った作品だな」って事。私が考えて与えたのではなく、みんなで笑い合って作った8人の作品だよね!
ある生徒の提案で、レース糸で織った紐をみんなの衣装の色別に作って、それを首や足首、腕に巻いて踊ろう!と言う話しになり、その子は夜なべをして製作、私には全員の衣装の色が織ってあった。そのブレスレットの名前を何にしようかとみんなで考えたところ、1人の生徒がポツリと「SHINEブレス」と名付けてくれた。
その「SHINEブレス」をみんなそれぞれの場所に結びつけ、踊った。

勿論苦労はしたし、楽しみも味わった。初めての創作活動に色々な事を感じたけど、『SHINE』は私にとっても新たな光となる、大きな“輝き”を持った大事な経験になりました。
最後になりましたが、チャンスを下さった佐野先生。踊ってくれたあみちゃん、あいちゃん、まいちゃん、しーちゃん、あやちゃん、ゆりちゃん、けいこちゃん…どうもありがとう。そして影で支えて下さった父兄の皆様、私の友人達に、心から感謝しています。
そしてこのサイトからもメールで励まして下さったみんな、本当にどうもありがとう!

さぁ!今週末はいよいよ『ドン・キホーテ』本番。舞台上での首藤くんとのコミュニケーションも出来上がってきました。友佳理ちゃんも直樹君も絶好調です!次はダンサーとして、私も頑張ります♪